商学科のカリキュラム
カリキュラム 商学科
異文化交流科目
語学
本学では、国際社会で活躍できる人材の育成を目標として、海外語学留学を積極的に推進しています。
外国語によるコミュニケーション能力を身につけるために、英語?中国語?韓国語のうち1つを必修科目とし、入学時に定められた所定の単位(※)を修得しなければなりません。
(※)2017年度以降入学者は9単位以上、2016年度以前入学者は18単位以上。
本学では、1年次において週9時間の集中した語学学習により、英語はTOEIC試験で500点以上、中国語はHSK初中等4級以上、韓国語は韓国語能力試験4級以上の検定合格を到達目標とし、外国語による日常会話を問題なくこなす語学力を養成します。
中国語?韓国語を選択した学生は、留学選抜試験に合格することにより、1年次後期から協定校への海外語学留学プログラムに参加できることができます。
さらに、2年次以降も語学学習を継続することにより、より高度な水準(例えば、英語はTOEIC試験525点以上、中国語はHSK4級レベル、韓国語はTOPIK3級レベル)を目指します。
社会と文化
北東アジア地域における言語?文化?社会および国際関係に強い関心をもち、異文化に対する基礎的知識やコミュニケーション能力を高めるための見識など、学習することへの興味と幅広い問題意識をもつことができる科目です。
専門基礎科目
専門基礎科目は、専門科目を修得する上での基礎知識を養うもので、商学科?観光産業学科に共通して開講される科目です。卒業要件において、専門基礎科目は17単位(2023年度以前入学者は15単位)を修得しなければなりません。
専門関連項目
専門関連科目は、商学科?観光産業学科の専門科目に関連した講義です。理論をさらに詳しく学習し、アジア諸国の社会経済事情を掘り下げて学習します。
専門科目
商学を中心に学ぶ商学科では、少人数教育という本学の特色を最大限に生かしながら、ビジネス分野で必要とされる高度な知識や高い専門性を有する人材の育成を目指しています。本学科のカリキュラムは、現実のビジネスを体系的に理解することに重点を置いています。現代社会では、生活に資する膨大な商品の流れを、さまざまなビジネスが担っていますが、その要諦は合理的な思考と判断に基づき、取引上の信頼関係と相互利益および社会発展をもたらす事業活動の創出にあり、このような視点を踏まえながらビジネスに関する知識の習得を目指します。
商学科の専門科目は学習の段階別に基盤科目であるA群、発展科目であるB群、応用科目であるC群と、3つに区分されています。基盤科目であるA群はビジネスのプラットホーム(基盤)を重点的に学ぶ科目群で、専門知識習得のいわば起点にあたります。具体的には商学、経営学、会計学の基礎をビジネスの実態に照らし合わせながら体系的に学び、併せてグローバルに展開する流通や金融の基本的知識を習得できるよう、工夫が凝らされています。これを受けて展開されるのが商学発展科目であるB群で、講義内容はA群と強く結びついた、対をなす構成になっています。商学応用科目であるC群はより専門性の高い科目群で、基盤?発展の二つの科目群で習得した知識を前提としています。ただしそうした知識がなくても理解できるよう配慮もされています。所属学科に関係なく、各自興味のある分野について積極的に履修し、学問の幅を広げられることを願っています。
(1)A群(商学基盤科目)
A群は基盤科目群であり、商学科の専門諸科目を履修する際に求められる基礎知識を獲得する科目群です。
この科目群は、商学の理念、歴史、政策などを体系的に学ぶ「マーケティングⅠ」、生産物を生産者から消費者へ引き渡す仕組みを学ぶ「物流システム論Ⅰ」、生産者から消費者に至る流通チャネルのコントロールを学ぶ「流通戦略論Ⅰ」、企業と経営の仕組みを学ぶ「企業経営論Ⅰ」、組織の効率的?効果的な運営を体系的に学ぶ「人的資源管理論Ⅰ」、金融ネットワークの中心に位置する金融機関の制度および役割に関する基礎知識を学ぶ「金融システム論Ⅰ」、国境を越えて展開される流通ネットワークや国際取引を総合的に分析する「国際経営論Ⅰ」から構成されています。
また、商学の実務的技能に関する「アカウンティングⅠ」を配置して、複式簿記の基本原理と手続きを理解し、企業の経営者や管理者のための「経営分析論Ⅰ」、「管理会計論Ⅰ」を学びます。
(2)B群(商業発展科目)
B群は生産から消費に至るまでの商品の流通や管理の側面を念頭に、各分野の理解を深める科目群です。
この科目群は、マーケティングの理念、機能や組織、顧客との関連性などを体系的に学ぶ「マーケティングⅡ」、地域産業の振興や消費者ニーズに効率的に応えるためのリージョナル?ロジスティクスや物流情報システムについて理解を深める「物流システム論Ⅱ」、制度や機能の単なる分析に終わらず流通チャネル構造のダイナミズムを戦略的手法を基に研究する「流通戦略論Ⅱ」、企業の成立発展過程や現状分析、国際比較や展望など、幅広い観点から企業を解明する「企業経営論Ⅱ」、さらに証券市場と証券取引、運用資金調達、株式投資の基本などを踏まえ、各種投資商品や投資手法について理解を深める「金融システム論Ⅱ」、キャリア開発のためのマネジメントについて理解を深め、企業家機能の視点から人材マネジメントなどを考察する「人的資源管理論Ⅱ」、いまや商取引の大きな流れになりつつある電子商取引の社会経済的基盤、およびその進展が国際経営システムに及ぼす影響について概観する「国際経営論Ⅱ」、新たな視点から実務に役立つ企業会計の基礎を学ぶ「アカウンティングⅡ」、「管理会計論Ⅱ」、「経営分析論Ⅱ」から構成されています。
(3)C群(商学応用科目)
C群は、これまで学んだ現代ビジネスの理論や技術などを実際のケースに当てはめて学ぶ科目群です。
この科目群は、企業その他の事業組織が提供する財やサービスについて学ぶ「流通論」や「広告論」、外国市場における取引の圧倒的なシェアを占める金融取引について分析する「国際金融論」、起業という社会的営みを中心的題材に企業家機能を醸成するための具体的なケースについて考察する「アントレプレナーシップ論」、欧米?アジアにおける最先端の経営組織やビジネスニーズを調査し、日本の企業への適用についてより深く学習する「国際ビジネスコミュニケーション」、企業数で圧倒的多数を占める中小企業の経営についてベンチャー?ビジネスを含め探る「中小企業経営論」、企業の存続と発展に不可欠な戦略的行動を考察する「企業経営戦略論」、原価計算の仕組みと方法を検討する「原価計算論」、企業が利害関係者に対して一定期間の経営成績や財務状態等を明らかにするために作成される報告書を読み解く「財務諸表論」から構成されています。
(4)D群(専門ゼミナール)
D群の科目は、コマース研究ゼミナールⅠ?Ⅳです。
専門キャリアアップ(APQ【Advanced Professional Qualification】)科目
この科目は、各学科の専門科目を基礎に就職のための資格等を取得して、自らのキャリアアップを図るための科目です。本学での専門教育を修得しながら社会に貢献できる人材育成を目標とします。自らの進路を十分に考慮して各種の資格取得を目指してください。