学長あいさつ

北海学園の伝統を背景に新しい時代に挑戦する大学を目指す

北海商科大学は、大都市札幌において地下鉄に直結した日本一便利なアクセスと自負する恵まれた環境にあります。「開拓者精神の涵養」という建学の精神に基づき、自主的精神に満ちた有為な人材を育成することを理念とし、高度な学術とその応用を研究教育し、北海道の発展と文化の向上、グローバルな経済発展に寄与することを使命としています。また、「新しいアジアの時代」を見据え、言語、文化、社会を基礎に観光を含めた幅広いビジネス活動に欠かせない知の源を広く深く学ぶ教育を展開し、国際ビジネスと国際観光の分野でリーダーシップを発揮できる人材の育成を目指しています。

本学の前身は昭和52(1977)年に全国初の公私協力型大学として北見市に誕生した北海学園北見大学ですが、その歴史的な使命を終えて、平成18(2006)年に豊平にキャンパスを移して17年目を迎えました。

一方、本学を設置する沙巴体育の歴史は古く、その誕生は明治18(1885)年に「開拓者精神」を建学の精神として創設された北海英語学校に遡ります。以来、幾多の歴史的変遷を伴いながらも、新時代を切り開く「パイオニア養成」の理念と志は、本学を含む2つの大学と2つの高校に引き継がれ、138年に及ぶ歴史を刻んで参りました。

本学は商学部の単一学部の大学ですが、沙巴体育の設置校という条件の下、安定的かつ発展的に教育研究を行い、北海学園大学人文学部との単位互換事業や北海学園札幌高等学校との高大連携事業、北海高等学校との併設校入試などの連携事業を展開しています。また、小規模大学としての特色を活かし、多様なカリキュラムの設定と少人数教育による最適な学修環境を提供するとともに、海外提携大学への積極的な交換留学(国費留学を含む)や交流活動を継続し、国際的な視野を有する人材育成に努めて参りました。この間、北海道における私立文科系大学としては唯一、博士後期課程までを有する大学院商学研究科を設置し、高度な教育研究機能の充実に努め、多数の博士号取得者をも輩出しています。

今日の世界ではAIやIOTなどの技術革新が急激に進む一方で、100年に一度と言われるパンデミックの発生や地球環境問題等、解決が困難な多くの課題に直面しています。また、我が国においても人口減少?少子高齢、地域間格差の問題等が顕在化し、持続可能で豊かな社会の担い手の育成が求められております。

21世紀の「開拓者精神」は「自立と自律」に「共生?協働?共創」を加え、言い換えれば獲得的かつ協調的な「ウェルビーイング」(持続的な幸福の概念)の向上を目指して、グローバルかつローカルを両軸に「よりよい社会の形成者」の育成に寄与するものでありたいと思います。

本学はこれまでの歩みに甘んじることなく、地域社会からの一層の「信頼」をいただき、進取の気概を持って「魅力」づくりを図り、学内外での「協働」を推し進めることをお約束して就任のご挨拶といたします。

沙巴体育5年4月1日北海商科大学長  堂徳 将人

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